【哲学】「どこまでもカメ」は無限後退を表す比喩だった

挿話
「どこまでもカメ」という言葉は、無限後退の問題を表す表現として使われる。これは、平らな地球を背負う世界ガメの神話に由来する。そのカメは、さらに大きなカメの背中に乗り、そのカメもまた、どんどん大きくなるカメの無限の連なりの一部である。

どんな話題?

Turtles all the way down(どこまでもカメ)」という言葉、聞いたことありますか?元々は、地球を支えるものが何かと問われた際に、「カメの上にカメが積み重なっている」と答える話に由来するそう。要は、ある説明の根本をたどっても、さらなる説明が必要になる無限後退の状態を指す言葉なんです。スティーブン・ホーキングやカート・ヴォネガットも引用するなど、哲学的な意味合いも持つ奥深〜い概念なんですね。
最近、ふと「Turtles all the way down」という言葉が頭に浮かんだんです。何気なく聴いていた音楽番組で、誰かがインディーズ時代のパンクバンドについて語っていて、そのバンドが影響を受けたバンドの話になり、またそのバンドが…と、まさにカメが積み重なるように話が終わらなかったんです。「この状況、まさに”Turtles all the way down”じゃん!」って、一人でニヤニヤしちゃいました。

イメージ画像 「Turtles all the way down」とは、無限後退の問題を表す表現。平らな地球を支える巨大な亀(World Turtle)の神話に由来し、その亀はさらに大きな亀に支えられ、それが無限に続くという考え方を示す。

みんなの反応


すげえな、宇宙の深淵を泳ぐ巨大な星亀グレート・アトゥインが、背中に4匹の象を乗せてて、その象がディスクワールドを支えてるってか。しかも太陽と月が季節を作るために複雑な軌道を回ってるとか、象が足を上げて太陽を通過させなきゃいけない時もあるとかマジ? 他の多元宇宙じゃありえねーだろw
「途方もない大きさの亀を見よ」
ストurgillシンプソンがこのアイデアを歌でリフしてるのが好き。[Turtles all the way down](https://youtu.be/LWx6csgGkg4?si=K2otdCZ2NoxVFAVd)
>有名な科学者(バートランド・ラッセルだと言う人もいる)が、天文学に関する公開講演を行った。彼は、地球が太陽の周りをどのように回っているか、そして太陽が今度は、私たちの銀河と呼ばれる星の大規模な集合体の中心の周りをどのように回っているかを説明した。
カメは動く
いや、世界は実際にはカメの上に立っている5匹の象によって支えられていると確信してるわ。
4匹の象はどこに収まるんだよ?
「Turtles all the way down」を初めて聞いたのは、パスワード(管理)についてだったな。多くの人が経験したことあるだろ。
https://en.wikipedia.org/wiki/Turtles_all_the_way_down
(https://en.wikipedia.org/wiki/Turtles_all_the_way_down) によると:
スティーブン・ホーキングの「ホーキング、宇宙を語る」で言及されてるな。
ストurgillシンプソンの “Turtles all the way down “は、神とドラッグの間の存在と意味をテーマにした良い曲だな。
俺が最初にこれを聞いたのは、OCDについてのジョン・グリーンの本からだったな。彼はそれを自分の状態のアナロジーとして使ってたわ。
あーあ、ヨーテル・ザ・タートルに言及すらしてないのかよ、ありえねー。
俺も一番好きなストurgillシンプソンの曲だわ。
ああ、グレート・アトゥインが一言言いたいそうだ!
無限後退を問題として考えたことがないな。
ちゃんと説明されてないことを説明しようとする自己言及だといつも思ってるわ。
ホッグファーザーを見ろ。
俺がミシシッピの汚職について「どこまでも汚職だ」って言うと、みんな理解してくれないんだよな。
ヨーテル・ザ・タートルを知ってるやついる?
このスレ、Redditのコメディアンばっかだな。ちょっとスクロールしたけど誰も言ってないから言わせてもらうわ。 「どこまでもカメ」のポイントは、宇宙には知り得ないことがあるってこと。世界の知識全てを得られるわけじゃないって受け入れることが、世界における自分の位置について新たな理解をもたらすってことなんだよ。
ちょうどストurgillシンプソンの “Turtles All the Way Down “を聴いてたんだ。マジでいい曲!
[実際には、どこまでも力こぶなんだよ](https://i.imgur.com/GCHMjlT.jpeg)!永遠に続く、無限に屈曲するニシキヘビのチェーンだ。
北米って、なんとなくカメに見えるな。
ちょ、待って。俺たちが乗ってるカメって、どいつ?
でも、カメたちが斜めに休めば、有限のカメでループを作れるんじゃね?
地球平面説は、球体説よりも説明が無限に複雑だから、無限のカメが下方向に続くっていうのは、思考を放棄する良い例だよな。
ストurgillシンプソンの曲は最高だな。
テラパゴス
おーい、ストurgill!

カメと宇宙論:無限後退の謎

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【哲学】「どこまでもカメ」と宇宙論:無限後退のパラドックス

Turtles, Cosmology, “All the way down”(カメ、宇宙論、どこまでも)」という組み合わせは、一見すると奇妙に思えるかもしれません。しかし、これは、哲学における「無限後退」という難解な概念を表す比喩として、広く知られています。特に、宇宙論において、宇宙の起源や構造を説明しようとする際に、この比喩は重要な意味を持ちます。この記事では、「どこまでもカメ」の寓話を通して、無限後退のパラドックスを探り、宇宙論におけるその影響を、統計的分析を交えながら解説します。

どこまでもカメ」の話は、ある人が、地球は大きなカメの背中に乗っていると主張したことに始まります。そして、そのカメは別のカメの背中に乗り、さらにそのカメは別のカメの背中に…と、どこまでもカメが連なっているというのです。これは、あらゆる説明には、さらに別の説明が必要になるという、無限後退の典型的な例です。つまり、原因と結果の連鎖をたどっていくと、決して最初の原因にたどり着けないという問題提起なのです。

宇宙論において、この問題は、宇宙の起源を説明しようとする際に顕著になります。ビッグバン理論は、宇宙が極めて小さく、高密度な状態から始まったと説明します。しかし、「ビッグバンは何によって始まったのか?」という疑問に対して、明確な答えはまだありません。理論物理学では、インフレーション理論や多元宇宙論など、さまざまな仮説が提唱されていますが、どれも完全な答えとは言えません。これらの仮説は、ビッグバンの「前」の状態を説明しようとする試みであり、まさに無限後退の回避を試みていると言えるでしょう。

宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の観測データは、ビッグバン理論を強く支持しています。 プランク衛星によるCMBの精密な観測データ(2018年)によると、宇宙の年齢は約138億年であり、宇宙の組成は、バリオン(通常の物質)が約4.9%、暗黒物質が約26.8%、暗黒エネルギーが約68.3%であることが示されています。しかし、これらのデータは、宇宙の「始まり」そのものを直接示しているわけではありません。あくまで、ビッグバン後の宇宙の進化の過程を裏付けているに過ぎません。

無限後退のパラドックスを解決するためには、いくつかの異なるアプローチが考えられます。一つは、「自己原因」という概念です。これは、何かがそれ自体を原因とする、という考え方です。哲学的には非常に難しい概念ですが、物理学においては、宇宙が初期条件そのものを生み出した、という解釈も可能です。また、多元宇宙論は、私たちの宇宙が無数に存在する宇宙の一つに過ぎない、と主張します。この場合、「最初の宇宙」という概念自体が無意味になり、無限後退の問題は回避されます。しかし、これらのアプローチは、いずれも検証が難しく、形而上学的な議論に陥りやすいという問題点も抱えています。

どこまでもカメ」の比喩は、単なる哲学的な難問ではなく、宇宙論を含む様々な分野において、根源的な問いを投げかける強力なツールです。 無限後退のパラドックスに直面しながら、私たちは、宇宙の起源、存在の意味、そして知識の限界について、深く考察する必要があるのです。

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