2002年膝OA手術、プラシーボと効果変わらず!24ヶ月追跡調査で衝撃の結果

挿話
2002年に行われた、変形性膝関節症に対するプラセボ(偽手術)と実際の手術(関節鏡視下膝手術)の効果を比較した試験では、24ヶ月間の追跡調査において、痛みや機能の改善において、プラセボ群と手術群間に差は見られませんでした。

どんな話題?

衝撃の研究結果!「関節鏡視下手術」の有効性に疑問符?!

長年、変形性膝関節症の治療に用いられてきた関節鏡視下手術ですが、最新の研究ではその有効性に疑問が投げかけられています。なんと、偽手術(プラセボ)を受けたグループと、実際の手術を受けたグループの回復度に差が見られなかったというのです!これは、手術自体が効果を持っていなかった、もしくはプラセボ効果が非常に大きかったことを示唆しています。まるでSF小説のような展開ですよね…

いくつかのコメント欄では、「プラセボ効果が効いた!」という意見も散見されました。確かに、プラセボ効果の驚くべき力については、多くの報告があります。私自身も、アロマオイルの香りを嗅ぐと頭痛が和らぐことを実感しており、”心身相関”の不思議な力に驚かされます。 しかし、このケースでは手術の有効性そのものを疑わざるを得ません。2017年のBMJ誌のガイドラインでも、変形性膝関節症への関節鏡視下手術は推奨されていないとされています。

一方で、関節鏡視下手術が他の膝の疾患には有効であるという意見もありました。例えば、半月板損傷など、明確な損傷がある場合は効果があるかもしれません。今回の研究はあくまで変形性膝関節症に限定されたものであり、全ての膝の手術に当てはまるわけではない点を注意深く検討する必要があります。 この研究結果をどう解釈すべきか、今後の更なる研究と議論が不可欠です。


イメージ画像 2002年の膝関節症に対する偽手術(プラセボ)と実際の手術の比較試験では、24ヶ月間の追跡調査において、痛みや機能の改善に両群間に差は見られなかった。プラセボ効果が示唆され、関節鏡視下手術の有効性に疑問が投げかけられた。

みんなの反応


膝関節鏡手術、もう推奨されてないらしいぞ?
くっそワロタww コメント欄の結論が「プラシーボ効果が効いた! 」じゃなくて「手術が効かない」ってのがヤバすぎだろww
プラシーボと同じで、関節鏡手術自体が効果なかった可能性もあるな。そもそも関節鏡手術のメカニズム自体がわかってないんだし。手術前後で痛みレベルは変わらなかったらしいけど、手術前の痛みレベルがどの程度だったかは書いてなかったな。中程度の痛みでも十分深刻だと思うぞ。
プラシーボってマジヤバいよな。もっと研究が必要だわ。マジでヒッピーの「心身統一」って考えに現実味がある気がする。
変だな、手術前に変形性関節症の程度を画像診断で調べてるのに、手術後で再検査してないってのが。
関節鏡による膝の手術は、変形性膝関節症の治療には現在推奨されてない。膝の痛みへの効果がないか、無視できる程度だからな。だからその研究は、両方の患者が効果のない治療を受けてるから欠陥があるんだよ。
プラシーボ効果ってマジ最強!俺は頭痛にアロマオイル使うんだけど(マルチ商法の回し者じゃないぞ、何でもかんでもオイル使ってない)、柑橘系のオイルを嗅ぐとめっちゃ楽になるんだ。友達に「それはプラシーボ効果だ」って言われたけど…それで? 痛みが消えるならいいじゃん。魔法のポーション瓶を嗅ぐ必要があるとしても、原因はどうでもいいわ。
これは膝の問題による部分もあるだろうな。俺は長年膝のトラブルを抱えてて、軟骨が損傷して再生したんだけど、変形したせいで関節がズレてたんだ。手術前は、例えば座るときに膝を曲げると、両手で脚を特定の角度に固定しないと伸ばせなかった。手術でそれが解決して、リハビリで徐々に痛みがなくなった。
興味深いな。ここ数ヶ月、意識的に膝の捉え方、考え方、話し方を変えようとしてるんだ(建設業だから毎日膝のこと考える)。何年も「俺の膝はダメだ」って言ってきて、それが害悪だっただけなんじゃないかって思ってな。
関係ないって言われても、俺は人生が劇的に改善したんだ。8ヶ月間膝が痛くて、ストレッチ中に半月板を損傷した。痛みがピークに達して、タイレノール、モトリル、CBDを一日中飲んでた。痛くて仕事にも行けなくて、障害年金のことまで考えてた。
俺は確信してる。痛みを和らげるシステムと免疫システムは、精神状態に直接影響される。自分が感じる年齢と同じように、自分が体に教え込んできた病気や痛みと同じだけなんだ。もちろん部分的にだけど。避けられないものもたくさんある。でも、全体的には痛みへの対処法や免疫力は、ある程度自分で決めることができると思うんだ。前向きで幸せになるよう努力しろ。ウイルスだろうが政治だろうが、義理の両親だろうが、気にしちゃだめだ。
つまり、関節鏡による膝の手術は効果がないってことだな。
それはプラシーボ手術が効いたのか、それとも実際の手術が効かなかったのか?
多分理学療法が効いたんじゃないの?
なんでみんなプラシーボ効果の話をしてるんだ?もっと可能性が高いのは、手術が無効だってことだろ。
2002年に自己申告の痛みのプラシーボを発見したって、そんな画期的じゃないだろ。
ガンみたいな致命的な病気に直面した時、前向きで楽観的であることがものすごく大事なのは、こういうことだと思う。体が、心が諦めたかどうかを感知できるような気がする。心と体の間には、たくさんのことが起こってるんだ。
手術でプラシーボってどうやってやるんだ?
実際には何もせずに、膝の手術をしたと言われた人たちの倫理的問題はどうやって解決したんだ?
これは似たような手術や関節の問題によくあることだ。肩の手術の症例報告を読んだことがあるんだけど、3つのグループがあった。一つは手術を受けたグループ、一つは麻酔をして切開したが手術はしなかったグループ、そして何もしなかったグループだ。最初の2つのグループの回復率はほとんど同じだった。
これは23年前の医学雑誌だぞ。最近の研究はないのか?
じゃあ、偽の手術ってどっちだったんだ?
わお、研究参加者をもっとよく選別しなかったのが残念だな。
シュールだな。どれだけ多くの治療がプラシーボで済んで、それでいいって言えるんだろうな。
プラシーボ手術なんて初めて聞いたわ。
みんなが言ってるように、AKSが効かない可能性もある。プラシーボ手術の後、リハビリを受けたことが大きく貢献してる可能性も疑う。
重要な注意だが、これは変形性関節症に限定される
プラシーボ効果が強くなってる。少なくとも、臨床試験で測定された効果はそうだな。
宗教は最初のプラシーボだな

プラセボ効果と関節手術の真実

近年、医学研究におけるプラセボ効果の重要性が改めて認識されています。特に関節手術、中でも変形性膝関節症(OA)に対する手術の効果を検証する研究においては、プラセボ効果が結果に大きな影響を与える可能性が示唆されています。本稿では、2002年に発表された「膝OA手術、プラセボと効果変わらず!24ヶ月追跡調査で衝撃の結果」という研究を題材に、プラセボ効果関節手術、そして医学研究における統計的アプローチについて解説します。

2002年の研究は、変形性膝関節症の患者を対象に、実際の手術を行う群と、手術を装ったプラセボ手術(偽手術)を行う群に分け、24ヶ月にわたって経過を観察したものです。驚くべきことに、手術群とプラセボ手術群の間には、膝の痛みや機能といった主要な評価指標において、統計的に有意な差が見られませんでした。この結果は、関節手術の効果の一部は、プラセボ効果によって説明できる可能性を示唆し、医学研究の世界に衝撃を与えました。

では、プラセボ効果とは一体何でしょうか?プラセボ効果とは、効果がないと分かっている治療法(プラセボ、例えば偽薬やプラセボ手術)でも、患者が改善を感じたり、症状が軽減したりする現象です。これは、患者の心理的な期待や、医師との良好な関係、治療への積極的な姿勢などが影響していると考えられています。プラセボ効果は、決して「気のせい」などとは片付けられるものではなく、脳内物質の分泌や免疫系の変化など、生理学的にも実証されています。

この研究における統計的手法は、重要な役割を果たしました。例えば、t検定やANOVA(分散分析)といった統計手法を用いて、手術群とプラセボ手術群の間に統計的に有意な差があるかどうかを検証したと考えられます。有意差とは、観測された差が偶然ではなく、真に効果によるものだと判断できる程度の違いのことです。通常、p値という指標を用い、p値が0.05未満であれば統計的に有意な差があると判断されます。2002年の研究では、この有意差が認められなかったため、プラセボ手術の効果が手術群と変わらなかったという結論に至ったのです。

しかし、この研究結果が、関節手術が無意味であるということを意味するわけではありません。変形性膝関節症の重症度や患者の状態によっては、関節手術が有効な治療法となるケースは依然として存在します。この研究は、関節手術の効果を過大評価しないように、そして、プラセボ効果の重要性を正しく理解し、医学研究の設計や解釈に反映させる必要があることを示しています。プラセボ対照試験の適切なデザインと分析は、医学研究において非常に重要です。盲検化試験(患者と研究者ともに、誰がプラセボを受け、誰が本物の治療を受けているか分からないようにする試験)などもプラセボ効果を考慮した上で行われます。

今後、関節手術を含む様々な医療介入において、プラセボ効果を考慮した、より精密な医学研究が求められています。プラセボ効果のメカニズム解明や、それを効果的に活用する方法の探求は、医療の質の向上に大きく貢献するでしょう。プラセボ効果を理解することで、患者へのより効果的で、倫理的な医療を提供できる可能性が開けてきます。そして、このような研究成果は、医療費の高騰抑制にもつながる可能性があり、社会的なインパクトも大きいです。

最後に、医学研究におけるプラセボ効果の理解は、単に統計的な問題にとどまらず、患者の期待や医師との信頼関係といった、人間の心理的な側面までを考慮した、より包括的な医療へのアプローチを促すものです。この視点が、未来の医療を形作っていく重要な鍵となるでしょう。

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