史上最高解像度のヒト細胞画像、放射線・NMR・冷凍電顕で実現

想像してみてください。あなたの体の中には、なんと30兆個もの細胞が存在するのです！そして、その一つ一つの細胞の中は…まるで宇宙のような複雑さで溢れているのです！

先日、ネットで話題になった細胞の3Dビジュアライズ画像をご存知でしょうか？まるで遊園地のような、カラフルで複雑な構造が鮮やかに表現されています。ミトコンドリアやゴルジ体といった細胞小器官が、様々な色と形で表現され、その精緻な造形に息を呑む人も多いはずです。まるでSF映画のワンシーンのような、その美しさは「抽象画みたい！」という声も納得です。

この画像は、写真ではなく、ハーバード大学の研究者らによって作成されたデータに基づいた3Dイラストです。 正直、最初見たときは「CGか？」と疑いましたが、実際のデータから作られたものだそう。制作にかけた労力は並大抵のものではないでしょう。 ちなみに、私も調べてみたのですが、この画像の精緻さには、長年細胞のイラストレーションを手がける科学者David S. Goodsell氏の作品に通じるものを感じました。彼の作品も、生物学的な正確さと芸術性を両立させた見事なもので、今回の画像もその系譜にあると言えるでしょう。

しかし、この画像には、単なる美しさだけでなく、私たちの身体に対する新たな問いを投げかけています。これほど複雑な構造が、私たちの体の中に無数に存在しているという事実に、驚きと畏怖を感じませんか？ そして、この「細胞都市」の複雑さを理解することは、病気の治療法開発や、生命科学の発展に大きく貢献するかもしれません。